第5回のテーマ

『獣がい対策の新展開~高齢化・過疎化にどう立ち向かうか~』

第5回
獣がいフォーラム

場所:丹波ささやま農協農業広域研修センター
日時:2023年 2月5日(日)
 午前の部 9:30〜12:10 
午後の部 13:00~14:30
YouTubeでの後日視聴も可能です!
※お申込みの方に視聴用URLをお送りします。
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「獣がい」ってなに?

野生動物による農作物などへの害は
”獣害”と表記されることが一般的です。

しかし本来、野生動物は豊かな里地里山の構成員。
そして人口減少・高齢化社会の現在においては、
「害」を軽減しながら
地域も活性化していく新たな対策が必要です。

このフォーラムでは、
被害を受ける当事者だけでなく
地域内外の多様な関係者が協力できる仕組みをつくり、
野生動物を地域にとってプラスの存在に変えていく
”獣がい”対策を考えます。
第5回のテーマ

『獣がい対策の新展開~高齢化・過疎化にどう立ち向かうか~』

獣がい対策を行う場所は農村地域がほとんど。
特に高齢化や過疎化の波が大きく、人手・財源が大きな課題になります。
今回のフォーラムでは都市住民の参画や、新たな財源の可能性についても取り上げ、新たな展開を迎えている「獣がい対策」を話し合っていきます。
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開催概要

日時 2023年2月5日(日)
午前の部 9 : 30 ~ 12:10
    
午後の部 13:00 ~14 : 30 
参加方法 ①当日会場参加:丹波ささやま農協農業広域研修センター
                      (丹波篠山市大沢2丁目1-2)

  ※お越しいただける方はぜひ当日会場にお越しください。
  ※午前のみの参加も可能です。

②後日視聴:各発表のYouTube視聴用URLをお送りいたします。
  ※グループディスカッションは全体共有時の動画を公開する予定です。

  ※ライブ放送はありません。
主催 丹波篠山市獣がいフォーラム実行委員会
参加費 無料
お問合せ NPO法人里地里山問題研究所(担当:鈴木)
email: info@satomon.jp
主催 丹波篠山市獣がいフォーラム実行委員会

タイムテーブル

9:30
開会挨拶
丹波篠山市市長 酒井隆明
9:35
リレートーク
進行:清野未恵子(神戸大学)
『昨年までの流れと今回のテーマ紹介』
発表①山端直人(兵庫県立大学)
『これからの地域社会のための獣害対策』
発表②木下麗子(キッチンひろばChura)
『都市と獣がい対策:子どもの食支援と里山の恵み』
発表③岡崎英徳(ネッツトヨタ神戸株式会社)
『企業と獣がい対策:地域に根ざしたお店づくり~共に成長~』
発表④長澤颯希(篠山東雲高校)
『高校生と獣がい対策:おいしく食べて獣がい対策~放任柿が丹波篠山市ふるさと納税返礼品になるまで~』
発表⑤鈴木克哉(NPO法人里地里山問題研究所)
『多様な人材参画ですすめる獣がい対策、そして応援消費へ』

11:00
休憩
11:10
パネルディスカッション・質疑応答
12:10
午前の部終了
11:00
休憩

(午後の部開始)
13:00
グループディスカッション
以下の3テーマにわかれて、グループディスカッションを行います。
※どれかおひとつご参加ください。

  1. 都市・住宅地住民が参加して獣がい対策をうまく進めるには
  2. 経済循環を生み出す獣がい対策の可能性
  3. なぜYouは獣がい対策に参加するの?~10・20代がもっと関わりたくなる獣がい対策とは~

14:00
全体共有
各分科会ごとに10分ずつ発表します。
14:30
終了予定
13:00
グループディスカッション
以下の3テーマにわかれて、グループディスカッションを行います。
※どれかおひとつご参加ください。

  1. 都市・住宅地住民が参加して獣がい対策をうまく進めるには
  2. 経済循環を生み出す獣がい対策の可能性
  3. なぜYouは獣がい対策に参加するの?~10・20代がもっと関わりたくなる獣がい対策とは~

リレートーク

司会・発表者

清野未恵子
司会。神戸大学大学院人間発達環境学研究科准教授農山村地域における人と野生動物との共存に関する研究を主に展開。丹波篠山では生物調査や”さる×はた合戦”の実施、放任柿の有効活用の研究など、精力的に連携研究や交流事業を進める。
山端直人
兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 教授。地域や集落を対象に、獣害を減らす実証的研究にとりくむ。対象とした地域には、被害をほぼゼロにできた集落も多い。今後の課題は、高齢化し人口も減る農村で、どうやって獣害対策を維持するか?地域のみなさんとそれが可能な仕組みづくりを実践していきたい。
木下麗子
管理栄養士。兵庫県西宮市在住。 
食卓から子どもの主体性を高める食育教室キッチンひろばChura主宰
社会の変化から広がる子どもの食事のお悩みを発達理論から分析、解決へと導く専門家として活動中。
岡崎英徳

ネッツトヨタ神戸株式会社取締役、自治体・新規ビジネス担当責任者。山口県宇部市出身。趣味はマラソン、野菜づくり、キャンプ。『「獣害」ではなく「獣がい」と表記し、自然との共生を目指す姿勢に感銘を受けました。「地域に根ざしたお店づくり」を目指して、丹波篠山の皆さんと一緒にできることを考え続けていきたいです!阪神間のお客様にも丹波篠山の魅力や獣がい対策の課題などを発信したいです!!』

長澤颯希
兵庫県立篠山東雲高等学校地域農業科 2年。「長澤姉妹と言えば柿」、姉妹そろって実践塾に参加し獣害対策に取り組んでいる。昨年姉の碧唯さんは高校生グルメチャレンジにて柿ジャムを使ったロールケーキを商品化。今年妹の颯希さんは放任柿のパウダーを使ったカンパーニュで全国高校生パンコンテスト全国大会出場。さらに放任柿を使ったジャムは丹波篠山市ふるさと納税返礼品に登録された。
鈴木克哉

2015年よりNPO法人里地里山問題研究所(さともん)を丹波篠山市に設立。地域内外の多様な人材(関係人口)とともに、豊かな里地里山を次世代に継承していくことで、人と野生動物が共生できる丹波篠山モデルにチャレンジする。さらには、行政や関係団体と連携しながら地域に根差して獣がい対策と地域活性化を両立的に支援する中間支援をソーシャル・ビジネスとして確立し、他地域にも拡げていきたい。

鈴木克哉

2015年よりNPO法人里地里山問題研究所(さともん)を丹波篠山市に設立。地域内外の多様な人材(関係人口)とともに、豊かな里地里山を次世代に継承していくことで、人と野生動物が共生できる丹波篠山モデルにチャレンジする。さらには、行政や関係団体と連携しながら地域に根差して獣がい対策と地域活性化を両立的に支援する中間支援をソーシャル・ビジネスとして確立し、他地域にも拡げていきたい。

会場へのアクセス

会場:丹波ささやま農協 丹波広域農業研修センター
電車でお越しの場合:JR宝塚線 篠山口駅から徒歩8分ほど
お車でお越しの場合:丹南篠山口ICから車で3分ほど
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ファシリテーショングラフィック
を実施します

ファシリテーション・グラフィックとは、話し合いの際ファシリテーションを行う時に「何についてどのように話しているか」を参加者の認識を一致させるために、発言を記録・図式化したものです。図式や分かりやすいイラストがあることで会議内容の充実にもつながります。

午前の部「リレートーク」・午後の部「グループディスカッション」では、ファシリテーショングラフィックの書き手の方をお呼びして実演していただきます。

(下の画像は第一回獣がいフォーラムでファシリテーショングラフィックをしていただいた時の様子です。)
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丹波篠山市で進められている
獣がい対策の例

獣害に強い集落づくり
獣害を克服するためには、まずは地域住民が主体的かつ協力的に被害対策を実施することが必要です。丹波篠山市では対象動物に応じた適切な被害対策の方法や技術を普及していくことで、自立的に獣害対策を実施できる集落を増やしています。
獣がい対策実践塾
高校生や地域内外の大学生・社会人を対象に、鳥獣害の知識から農産物・ジビエの活用に至るまで幅広い知識を学べる場として「獣がい対策実践塾」を開催しています。獣害の専門家や丹波篠山市、そして市内の住民の方々と若者の対話の場となっています。
小学生が
獣害から特産品を守る
丹波篠山市大山小学校では、特産品の大山スイカを栽培していましたが、鳥獣害が大きく悩まされていました。昨年度から鳥獣害対策をNPOや市と連携しながら小学生自ら柵設置・栽培管理を行い、無事にスイカを収穫することができました。
さるはた合戦
~放任柿の有効活用~
集落内にある柿の木の実をとることで、サルから集落を守ろうという「さるはた合戦」。2013年に神戸大学農学部の実習「実践農学」で企画実施され、翌年以降地元のみたけの里づくり協議会が中心となって開催しています。
耕作放棄地を活用した
黒豆オーナー制度
野生動物被害が深刻で放棄されてしまった農地
を特産の黒大豆畑として再生。全国からオーナーになってもらうことで耕作放棄地を再生させながら黒豆の魅力を発信しています。2021年度は約120人がオーナーとなり、近郊の方は現地活動にも参加、黒豆栽培や地域の獣害対策の支援活動を行っています。
川阪オープンフィールド
~共に創る地域の未来~

20歳以下人口ゼロの川阪集落で、2週間に1度川阪オープンフィールドを運営。耕作放棄地を再生し無農薬のお米や野菜づくりを行いながら、人手不足となっている地域の獣害対策や草刈り等を支援しています。2021年度は年間約770人(延べ)が川阪を訪れ、課題解決や活性化を支援する関係人口となっています。
さくはた合戦
~集落柵をみんなで点検~
集落の周りにはイノシシやシカを防ぐための集落防護柵が設置してありますが、高齢化で管理の負担が増加しています。柵点検は森の中のアクティビティであるという側面を活かし、地域内外の人が参加する「さくはた合戦」を行っています。
島根県美郷町との連携
令和元年に丹波篠山市と島根県邑智郡美郷町は、鳥獣被害対策についての情報や技術の共有、人材交流を目的とした「鳥獣害対策及び地域活性化の促進に関する協定」を締結しました。
獣がいフォーラム開催
2018年より毎年獣がいフォーラムを実施しています。コロナ禍ではオンラインでの開催となったこともありながら、毎回、全国の鳥獣害対策に関わる行政担当者・農業者・NPO法人など民間団体・市内外の一般市民など、獣害の前向きな解決に関心のある、さまざまな立場の方が参加しています。
小学生が
獣害から特産品を守る
丹波篠山市大山小学校では、特産品の大山スイカを栽培していましたが、鳥獣害が大きく悩まされていました。昨年度から鳥獣害対策をNPOや市と連携しながら小学生自ら柵設置・栽培管理を行い、無事にスイカを収穫することができました。
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過去のフォーラムの発表を動画で見ていただけます


丹波篠山市大山小学校の発表
「スイカを動物たちから守ろう!」
丹波篠山市大山小学校の5・6年生が毎年行う特産品のスイカ栽培。
市やNPOと連携して獣害対策を学び、地域を考えるきっかけになっています。

篠山ロータリークラブ の発表
「獣がい対策実践塾とロータリークラブ」

丹波篠山市の篠山ロータリークラブが社会奉仕事業として
獣がい対策実践塾や獣がいフォーラムの支援をしてくださいました。

神戸大学准教授 清水未恵子さんの発表
「獣害柵点検を楽しく!」
長年丹波篠山市に関わり獣害対策の研究・実践を行っている清野さん。畑地区で実施してきた「さる×はた合戦」や「さく×はた合戦」の経緯などについて話されています。

篠山東雲高校長澤碧唯さんの発表
「かき茶ロール
~おいしく食べて獣がい対策!放任柿の有効活用~」

今回登壇者の長澤颯希さんのお姉さん・碧唯(あおい)さんによる
放任柿をジャムとして活用しロールケーキとして販売を行われた事例の発表です。

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